【感想】告白(湊かなえ著)<ネタバレあり>

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

読書後、思わず笑ってしまった。

そうきたか。
これは一本とられた。
すごいなと。
湊かなえ著:告白を読みました。
湊かなえの作品はこれが初めて。
発売からすでに時は経っていますが、
ふと読んでみることに。

読書前から、この台詞は当然知っていました。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです。」

明らかに異常な内容であること間違いなし。
また松たか子さん主演の映画予告も見たのですが、
雰囲気は大分厳か。

気持ちの準備をして読書に臨みました。
冒頭は森口悠子先生:森口の話から始まります。

しかし正直、最初は読むのがだるく感じられました。
ひたすら森口の一方的な話。
もしかして本編ずっとこの流れ?
一瞬一休みしようと思いましたが、
やはり、まずはあの台詞に辿りつこう笑
そう思って読み続けました。

そしてあの台詞。
ここから一気に引き込まれました。
ノンストップで読破しました。

【印象的だった点】

・越えてはいけない線を越えた、その先の怖いもの見たさ。

森口の行為は善悪で測れば、悪にも転ぶものです。
普通ならば理性や社会が行動を抑制しようとし、
そこに見えない線が引かれます。
さすがにそこは越えないだろうと、常識が生じます。
しかし、森口は違う。
大きく線を越えてきました。

そこに不思議な高揚を覚えたのは本音です。
怖いもの見たさとでも言うのでしょうか。

・森口の本質

最初は森口の動機に疑問を感じたりしました。
少年A、少年Bと匿名にしながら、
その人を特定できる状況説明。
一体何がしたいんだと。
彼女は果たして本当に復讐をするのか?
不思議に思いました。

なぜなら、彼女の良心を感じる場面もあったためです。
それはやはり、北原美月:北原が牛乳パックの中身を
確認した場面でしょう。
結果は陰性。
森口は留まったのか?

しかし最後の場面で、その期待は裏切られます。
そこに森口の本質を見ることができます。
そう、この人はぶれない。

素晴らしいと感じました。

もちろん、善悪云々の話ではありません。

・渡辺修哉の異常さが功を奏した。

渡辺は事件後、クラスメートから激しいいじめに遭います。
しかし渡部は動じない。
なぜなら彼はクラスに、安堵も何も求めていないから。
いじめが波及させる、劣等感や自己否定などの
負の作用は渡辺には無関係でした。
彼にはそんなことよりも、優先すべき事項があったためです。

皮肉にも、彼の異常性は彼をいじめから救いました。
下村なら、この状況に耐えることはできなかったでしょう。

不思議なものです。
いじめを無効化する方法は数多く考えられていますが、
こんな形もあるんですね。

・下村直樹の本質

彼は本質的に優しい人間であったとは思います。
なぜなら,暴走・暴力の動機は、むしろ家族を守るためであったから。
しかし劣等感が、彼の道を変えてしまった。
彼の本質と逆行してしまったのは、少し悔しいところです。

【総評】

やはり、最後のシーンは衝撃的でした。
渡辺の反応を敢えて入れなかったのも、また面白いと思います。

また、1つの事象を異なる視点で見るのも面白いですね。
特に犯人の名前が明かされていくシーン。

後の渡辺修哉(少年A)と下村直樹(少年B)の視点では、
特定されていく過程を味わうことができます。
特に直樹の恐怖。
そして修哉の異常性。
森口の行為に恐ろしさも感じます。

湊かなえの作品は今回が初めてでしたが、
これは他の作品も見るしかない笑
というわけで、次は「贖罪」を見てみる予定です。

 


人気ブログランキングへ

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

中古価格
¥1から
(2016/6/11 20:37時点)

【特集】わざわざ別に作りました(笑)

「モンスターファーム2」のまとめサイト

「佐倉杏子」のまとめサイト

コメントを残す

サブコンテンツ

Twitter

 

このページの先頭へ